国際整形靴技術者連盟

日本整形靴技術協会

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2024.02.29
IVO 国際代表者会議 出席報告

2024年2月6日、IVO 国際代表者会議がWebで開催され、国際交流委員長のエドワルド・ヘルプストが出席しましたので以下に報告いたします。

1. 時間

チューリッヒとバーゼルからフライブルクまでの移動時間は、表記されている60分ではなく約90分かかる。

2. 各国の報告

【オランダ】大学のPedorthicsコースの学生募集がますます困難になっており、Podiatristと PT のコースと組み合わせて新しいアプローチを試みる。

【スイス】今年、国民保険との製品の値上げ交渉が失敗した。

【フランス】価格上昇はない。

学生数は増加しているが、教育を受けた新しい従業員を見つけるのが困難になっている。卒業生は他の職業に転職し、メーカーのコンサルタントとしても働いていることがよくある。

【オーストリア】指導者が交代した。協会の新しい会長はマティアス・ヤンソン氏、新しいIVO代表はマイケル・ベルガー氏となった。

【カナダ】現会長が退任し、次回4月にハリファックスで開催される会議で選挙が行われる予定。 新しい臨床実践ガイドラインClinical practice guidelinesを作った。

【アメリカ】Pedorthicsコースに 40 名の学生が在籍しており、学生数は増加している。 彼らは次回の大会で IVO に入会する予定。ジョディ氏が新しい会長になった。

【日本】神戸医療福祉専門学校で整形靴科の卒業試験が終了した。この学科は2月末までに閉鎖されるため、日本での専門教育がなくなる。

【イタリア】同国代表のモリナーリ氏は、イタリアのIVOへの加盟を申請したい。氏は 50 人の従業員を抱える工場の社長である。イタリアには2 つの全国的な協会があり、1 つはフィオーロ、もう 1 つはアスコ メディカという。

3. イタリアの加盟に関する議論

各国のIVOは主に単一の企業ではなく国の代表であるため、モリナーリ氏に2つの協会がつながるよう依頼することが議論された。また北イタリアの南チロル州は、私たちの会員として長年加盟していた。イタリアの全国的な協会が参加に興味がない、または参加する意思がない場合は、ポルトガルで行われているのと同様に単一のメンバーシップを許可することができる。フィードバックを受け取った後に決定が行われる。

4.フライブルクIVO会議(スイス)

組織委員会はプレプログラムを完成させており、情報は間もなく発表される。大会のテーマは「OSTにおける学際的な研究とイノベーション」である。彼らは見習いの作品のコンテストを計画している。

IVO理事会の次回の対面会議として10月23日が推奨されている。24日にスイス協会が創立150周年記念パーティーを開催する。展示会情報は3月中に発送予定。大会参加費はまだ決まっていない。

5. 教育委員会

現在のリーダーであるクロアチア出身のタスナール氏は、現時点では会社や協会の問題解決で多忙なため、先へ進むことができず、繰り返し交代を求めている。現時点では彼のあとを継げる人は誰もいない。

6. 財政

会長は銀行預金が増加したと言った。その資金の一部を職業意識向上と教育への投資に使用することが議論された。10年後のOSTは世界的にどうなっているだろうか?

7. 次回のオンライン会議は 6 月 11 日に予定。

8. 会議は午前 7 時 15 分に終了

2023.10.30
IVO 国際代表者会議 出席報告

2023年10月21日、ドイツ・ケルンにてIVO 国際代表者会議が開催され、IVO JAPANからは栗林薫協会顧問(前会長)が出席しましたので以下に報告いたします。

IVO 国際代表者会議
2023.10.21 ケルンメッセ内にて

参加国 ポルトガル 日本 カナダ オランダ スロベニア ドイツ 以上現地参加
    オーストリア オーストラリア オンライン参加
各国の状況報告
オーストラリア 先週国内でコングレス開催した、大学での教育課程を準備中
オーストリア  代表者の交代含め組織の世代交代を進行中
スイス     次回世界大会については別途。マイスター制度の新コースを準備中
        ゲゼレ試験、マイスター試験ともに新たな仕組みを計画中
カナダ     教育課程に進展があり、9月開講のクラスに40名の新規学生の入学
        他の機関からも足病教育機関の開設に向けアプローチを受けている
スロベニア   保険制度に関するプロトコル作成に時間がかかっている。
        OST教育の学校が閉校した、2026に向け新しい教育機関設立
        を目標としているが現状は具体的になっていない。
日本      OST技術者育成の機会が失われる中、IVOにおいてのリーダーシップの発揮を検討している。
        一方ドイツでの教育を経験した日本人が増えている事も好機ととらえたい。
        IVO福島大会と阿部会長が大会長を務める靴医学会のPR
オランダ    学生の確保に苦慮している、業界では比較的規模の大きな会社の倒産が
        影響を及ぼしている。保険制度の枠組みが縮小したことの影響もある
ポルトガル   従来制度上の整形靴は存在しない。又国内にはあまり大きな市場もない。
        全体としては原材料含め価格上昇の影響がみられる

次回世界大会について
2024.24/25 スイス フリーブルグにて開催
・開催地の紹介
・初日24日にはスイスの協会の設立150周年のパーティーを開催
・コングレスはスイスの義肢団体(APO)との共催となる
・観光シーズンになる為に宿泊は早めの確保を勧める
・参加人数によっては日本語の同時通訳を検討(50人程度か?)

教育部会より報告(スロベニア)
 現状はほぼ進展なし、その要因としては人材不足と時間的制約とのこと。
 カナダより「目標設定づくりと必要な人材」について共有可能との申し出があった。

メンバーシップ
 カナダは国内での勧誘に継続して注力している、ドイツは国内での組織が不安定な状況である。
 各州に対しIVOとして勧誘を行っている。
 本部からイタリアの靴メーカーに対し勧誘を継続している。

その他
オーストラリアより専門用語の世界的統一の必要性の提言があった。
次回会議は2024.2.6 EU時間の午前10時 オンライン開催予定     以上

報告者  IVO JAPAN 栗林 薫

(写真はスイス大会のプレゼンと会議風景)